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2005年09月27日

望遠鏡のない赤道儀なんて..

天体撮影道具-2:【ガイド撮影-1】ですが..ちょっと、その前に..前置き..
前回紹介した↓固定撮影では、長時間露光すると日周運動で星が線となって写ります。↓
北天を移動するマックホルツ彗星
(↑3月13日、マーカーを付けたのがマックホルツ彗星で、他の星とは描く円弧が異なる。)
#上画像の右側(レコード溝の中心付近)の明るい星が北極星です。
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星を点像で写すには、
ア)露出時間を短くする。 
イ)星の日周運動に合わせてカメラを動かす。 の、2通りがあります。
当然ですが、ア)だと露出が短すぎて暗い星が写りません。(=星雲星団の撮影は困難)
で、イ)の方法になります。
具体的には、北半球では天の北極を中心に1日1回転する軸にカメラを付けて一緒に回転させる
ことになります。(この装置を「赤道儀」と言います。)

画面左が赤道儀に載せたカメラです。(右は固定撮影しているカメラ=1枚目の画像を撮影中)
【ことば】赤道儀の北極を中心に回転する軸のことを「極軸」と言います。
【ガイド撮影】赤道儀を使って日周運動を追尾=ガイドする撮影方法です。
つまり【ガイド撮影-1】では、前回のエントリィで紹介した3種の神器のうち、三脚を赤道儀に
変更することになります。ポイント及び作例については、「追記をみる」へどうぞ。


【ガイド撮影のポイント】
(1)実際には、きちんと赤道儀の極軸を北極に合わせておく必要があります。
(2)赤道儀の極軸を正確に1日1回転させる必要があります。特にカメラレンズの焦点距離が長いほど
 星の動きも拡大されるので、正確に追尾しなければなりません。
 ↑そのため、最近は小型高精度モーターを使うのが一般的です。
【作例】同晩、2枚目左の赤道儀でガイド撮影したマックホルツ彗星の画像です。
北極星とマックホルツ彗星
3月13日01h55m-02h25m(4分×6枚)/ニコンD70(ISO800,RAW)/NikkorED180mmF2.8→F4
初代PENTAX75赤道儀ノータッチガイド/画面左がマックホルツ彗星、右が北極星です。
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【ことば】ノータッチガイド
モーター付き赤道儀に標準レンズ程度の焦点距離であれば、「ガイド撮影のポイント(2)」が
比較的簡単にクリアできます。
極軸が天の北極に合わせてあれば、後はただ電動追尾モーターに任せるだけです。撮影中、追尾に
関しては何もすることがありません。だから「ノータッチガイド」です。
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#何もする必要が無いからガイド監視用の望遠鏡も付ける必要もない..しかしなぁ..

投稿者:Ken28at 23:02| 道具・ものづくり | コメント(0) | トラックバック(0)

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