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2005年09月30日

直焦点(ノータッチ)撮影

天体撮影道具その4:【ガイド撮影-3】直焦点ノータッチ..だんだん大がかり?に..

画面の3台の望遠鏡は、いずれも望遠鏡の直焦点撮影が可能です。
(1)口径が大きいほど暗い星の光を効率よく集められるが、望遠鏡が大きく重くなりがち。
(2)焦点距離が長いほど天体を大きく拡大できるが、ガイド許容誤差が小さく難しくなりがち。
で、3台のうち中央の1台はオートガイド装置が付いている..この話は後日掲載予定。
(1)については、なるべく口径は大きく、かつ、軽くコンパクトな望遠鏡にする?
 #..そんな望遠鏡ありません..笑
(2)については、露出時間を短くしガイド許容誤差内に収める..ただし、写りが悪くなる。
前回までのカメラレンズを使った撮影は、写野が広いので星野、星座撮影に向いています。
しかし、暗く小さな天体をとらえたい場合は、望遠鏡の主焦点で写すことになります。
#だんだん望遠鏡も本格的タイプで大型化していきます..「追記をみる」へどうぞ


【作例1】左の望遠鏡(口径20cm/f=1260mm)直焦点で撮影したM17
M17
2005年7月18日0h08m-10m(30秒×4枚コンポジット)
【作例2】右の望遠鏡(口径6cm/f=305mm)で撮影したM17
M17
2004年8月8日0時16分〜32分、露出時間5分×3枚コンポジット。
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カメラはいずれもEOS kiss_D(IRC除去改、ISO800)です。
作例1は、確かに大きくて迫力がありますが、写りが悪くHαの赤色のノリが物足りません。
 (露出30秒なので、作例2の1/10にしかなっていません)
作例2は、赤色の濃度は十分ですが、小さくて迫力に欠けます。
 (露出は、作例1の10倍かけています。)

なるべく長焦点で露出もたっぷりかければよい、ということになりますが、長焦点撮影だと
ガイド許容範囲が狭くなるので、ノータッチでも星が流れないようにするには、
露出を短くするか?焦点距離を短くするか..兼ね合いが難しいところです。
#そうでなければオートガイド装置を使うことになります。(次回掲載予定)

投稿者:Ken28at 01:30| 道具・ものづくり | コメント(0) | トラックバック(0)

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