<< 前のエントリトップページ次のエントリ >>
2006年02月14日

試行錯誤-2

昨晩は満月を過ぎたばかりの明るい月夜でしたが、快晴なので強引にPictor201XTガイダー
テストをすることにしました。
テスト撮影の対象はオリオン星雲(月明のため肉眼では確認できず)
M42c2e0213svsq
2006年2月13日23時11分〜13分(1分×2枚コンポジット)
EOS kiss_D(IRC除去改、ISO800,RAW)/ボーグED10cmF4屈折直焦点/自宅前で撮影
↓オートガイダー試験に使ったビクセンGP-D赤道儀+Pictor201XT↓
P201xt_2071v
Pictor201XTは、久しぶりというか初めてと言ってもよいくらいですが、
操作手順はつかむことができました。たった一つのボタンを「ShortPress」
「MediumPress」「LongPress」の3通りの押し方で操作
します。
その結果は..「追記をみる」へどうぞ。


大まかな操作手順です。間違いあるかも知れません..m(_ _)m
(1)先ず望遠鏡コントローラにケーブル接続してから電源(DC12V)を通した後、
 安定するまでしばらく待ちます。→「FF」表示が基本状態です。
(2)初めにMediumPressで「dr」(ダーク準備)へ移行しダーク処理をします。
 →対物キャップをしてからMediumPressで「df」(ダーク取得)を行います。
 (→ダーク取得後「FF」表示に戻ります)
(3)ShortPressで「br」表示=視野内のガイド星の明るさを表示します。
 →「br」→vv(星の光量)→「at」→xy(CCD上のXY座標)を繰り返し表示します。
 ★この間にbr値がなるべく大きくなるようにピント調整をします★
(4)MediumPressで「CA」(キャリブレーション)へ移行します。
 「FS」→「rt」→「FS」→「LF」→「FS」→「UP」→「FS」→「dn」の順で
 キャリブレーションが行われます。
 ・キャリブレーション成功=「gd」(GuideReady)表示→(5)ガイド開始へ
 ・キャリブレーション失敗=「Er」表示
  →ShortPressで「FF」へ戻り、再度ShortPressをして(3)「br」からやり直します。
 ↓キャリブレーション中..(rt→LF→UP→dnの順)↓
P201xt_2072v
(5)ShortPressすることでオートガイドを開始します。
 →「gb」→vv(ガイド星の光量)→「gc」→xy(XY修正量)→「gb」の繰り返し..
 *ガイドを止める時は、ボタンを押せば「FF」に戻ります。
 *同じ状態で再開するには「FF」状態からShortPressで「gd」に戻れます。

オートガイダーの手順は何とか理解できたのですが、GP-D赤道儀の方に問題発生!
↓例のピョコタン現象(ギヤ脱調)が..(崩)
Dm_3884sv
↓同じく撮影中のギヤ脱調による失敗例
Dm_3885sv
Pictor201XTは、ガイド星にあまり暗い星は使えないようですが、シンプルな構成なので
うまく動作さえしてくれればガイダーとして実用性が高いと感じました。
#何とかピョコタン現象を改善しなくては..

投稿者:Ken28at 21:55| 道具・ものづくり | コメント(2) | トラックバック(0)

◆この記事へのトラックバックURL:

http://control.onair-blog.jp/util/tb.php?us_no=1061&bl_id=1061&et_id=22938

◆この記事へのコメント:

おお、押す時間の長短で機能を選ぶとは・・単純明快ですが、押し具合に慣れが必要になりそうですね。
表示される文字の意味も覚えておかないといけない?となると、説明書をなくしてしまった方には、このエントリの価値は非常に高いものかと思います。永久保存版ですね。

投稿者:Fuuma-mfuk: at 2006/02/14 19:54

ふうまさん

良くも悪くも単純明快?簡潔?合理的?な割り切り方だと感じます。
良くも悪くもアメリカらしさを感じる製品だと言えます。

押し具合よりも、次の操作へ写るにはどの押し方をすればよいか?が
ある程度分からないと..という感じです。

そういう意味で、本エントリィは永久保存版ではなく自らの備忘録の
ため?のものです。(笑)

本文にも書きましたが、(うまく動作すればというのが大前提ですが)
これまでのどのガイドシステムよりもシンプルでよいと思います。
#筐体背面に液晶モニター窓があれば申し分ないのですが..

投稿者:Ken28URL at 2006/02/15 22:20

※必須