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2007年12月11日

馬頭星雲

暗黒星雲は、文字通り真っ黒なので直接見ることができませんが、バックに(自ら光る)散光星雲があればその光を遮るので黒いシルエットとして観ることができます。
馬頭星雲は、その典型例です。
Bato525c4e1028asv
上画像で斜めに横切っているのは人工衛星。
【メモ】赤経05h38m赤緯-2°26′(1950分点←ふ、古い)
 視直径約10′距離1000光年
★オリオン座三ツ星のうちζ(ゼータ)星付近のIC434散光星雲(画像で赤く広がった部分)をバックに浮かび上がった暗黒星雲の形が馬の首に見えることからこの名前が付いています。
ζ星すぐ近くの明るい星雲(NGC2024樅の木星雲という)は、空さえ暗ければ小口径(口径8cm程度)望遠鏡でも存在は確認できますが、馬頭星雲の眼視確認は非常に難しいです。
それは、バックの散光星雲IC434が樅の木星雲よりも暗いためです。
馬頭星雲の眼視確認には口径15cm以上が必要とされます。
★コツとしては、明るいζ星(2等星)が近くにあってこれに目が眩んでしまうので(馬頭星雲の位置さえ把握しておけば)敢えて視野からこのζ星を外して見るのがよいとされます。

合成に使った画像4枚中の1コマに人工衛星が入りました。
↓その人工衛星が入った画像
Bato525c4e1028ausv
【データ】2006年10月28日02時〜
いずれもキスデジ(IRC除去改、ISO1600,RAW)/4枚コンポジット
ボーグED12.5cm屈折直焦点(f=680mm)
GM8赤道儀+76ED(STV)オートガイド/自宅前で撮影

投稿者:Ken28at 06:49| 星雲・星団 | コメント(2) | トラックバック(0)

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◆この記事へのコメント:

こんにちは!
(前と投稿時の名前が違うかもしれません)

いつもの事ながら綺麗な画像ですね!
いつも図鑑で見てる馬頭星雲と変わらない綺麗さで感動しました!!

偶然人工衛星が写るっていうのも面白くて良いですね。
(最初、流星が写ってるのかと思いました)

自宅前でこんなに綺麗に撮影できるなんて、本当に羨ましい限りです。

私はバラ星雲も好きです。
あと、りょうけん座の子持ち銀河とエリダヌス座の棒状渦巻き銀河も、形が面白いので好きです。
全然知識とか無くて詳しくなくて「綺麗だから好き」っていう程度なので恥ずかしいですが…

今週末の双子座流星群はどこかに見に出かけますか?
私はいつも行くかすかに天の川が見えるポイントに行く予定です。
この間オリオン座流星群で期待が外れてしまったので、今度こそ!とかなり期待しちゃってますがお天気の事もありますし、あまり期待しすぎないで楽しみにしている所です。
(*\'v\'*)

また楽しみにしています♪

投稿者:ことり:URL at 2007/12/11 18:37

ことりさん
コメント有り難うございます。
自分も最初、流星かと思いましたが写野の端から端まできっちり伸びていることや、原板では周期的なうねり(回転)があるので人工衛星と判断しました。
>双子座流星
晴れれば自宅で観察したいです。
何せ、ガソリン代が馬鹿になりませんし..(笑)
そういうわけで、出かけるとしてもなるべく遠出しないで晴れている所にしたいと考えています。

投稿者:Ken28URL at 2007/12/12 08:25

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