2年前の声明(コダック社)
以下、コダック社の声明↓
http://wwwjp.kodak.com/JP/ja/corp/info_012406.shtml ページより全文引用
--------------------------------引用ここから-----------------------------
2006年1月24日
今後のフィルム写真事業をどのように考えているかという質問が最近になって多く寄せられています。ここにコダック社の取組みについてお答えしたいと思います。
イーストマン・コダック社(以下、コダック社)は1880年に創業を開始しましたが、以後120年を超える長い期間に渡って、銀塩フィルムは最も洗練された技術でありながら、同時にその耐久性を誇ってまいりました。それゆえに、現在もフィルムによる撮影から、現像、そしてプリントにおける美しさ、品質、使いやすさは、多くの方々に愛され、支持されています。
しかし最近では、全世界規模で、フィルムの需要が減少しているのはご承知の通りです。市場構造の大きな変化に対応し、コダック社では製品の品揃えや事業構成におけるデジタル化を急速に進めていく一方、昨年には「フィルム写真システム事業部」を立ち上げ、コダック社の中核事業を最適に運営する体制をいち早く構築いたしました。それは一般消費者やプロカメラマンの皆様から求められる製品・サービスを提供し、販売店の皆様、流通業者様とともに、写真業界を今後も発展させていくための道筋であると考えているからです。
この様に、世界のトップメーカーとしてのコダック社のフィルム写真事業への取組みは、明確でゆるぎないものです。コダック社と日本で事業展開を行っているコダック株式会社は、今後も引き続き、市場に需要がある限り、銀塩フィルム及び印画紙を製造・提供してまいります。
そして「写真・イメージング業界の信頼のブランド」として、21世紀を通して、今後も皆様とともに発展・成長していく所存です。引き続き変わらぬご支援、ご愛顧の程よろしくお願い申し上げます。
イーストマン・コダック社
会長 兼 CEO アントニオ ペレス
コダック株式会社
代表取締役社長 小島 佑介
専務取締役 川上 隆二
--------------------引用ここまで--------------------------------------
★夏の大三角と天の川★(コダック・エクタクロームE200)
2007年3月21日早朝/ペンタックス645(PENTAX A 45mmF2.8→F4)
エクタクロームE200(120)→ISO800増感現像
バルブ30分露光/EM-10赤道儀ノータッチガイド
撮影地は岐阜県高山市荘川町(御母衣湖畔)
2年前といえば、コニカミノルタ社が写真事業から撤退表明し、コニカカラー(旧さくらカラー、小西六)が市場から姿を消すことが明らかになった時期でもあった。
今、カメラのキ○ムラなどの量販店へ出かけると、銀塩(アナログ)からデジタルへの移行(デジタル化へのインフラ整備)が急ピッチで進んでいることが分かる。
・カメラ棚は、デジタルカメラばかり
(銀塩カメラの新品は殆ど展示されていない<#フジのクラッセぐらいなものだ)
・どの店も、コーナーの一角(入り口近く)をプリント注文用の端末PCが占有
・銀塩フィルムの棚が次第に減少→しかも、目立たない所にひっそりと..
・一般用?印画紙が見当たらなくなって久しい
#どうなったんだろう?(三菱月光とかオリエンタル、富士ブロマイド..)
↑環境問題から、一般用にDPE器材を販売しなくなったんだろうとは思うが..
ともあれ、写真事業大手2社が(細々とはいえ)今も銀塩フィルムを提供してくれているのは有り難い。
環境問題からネガフィルムは駄目かも知れないが、比較的環境にやさしい?リバーサルだけでも、とことん提供して欲しい。
投稿者:Ken28at 00:31| 道具・ものづくり | コメント(2) | トラックバック(0)
◆この記事へのトラックバックURL:
http://control.onair-blog.jp/util/tb.php?us_no=1061&bl_id=1061&et_id=60720◆この記事へのコメント:
はじめまして
いきなり質問なんですが
>環境問題からネガフィルムは駄目かも知れないが、比較的環境にやさしい?リバーサルだけでも、とことん提供して欲しい。
写真には疎いものでどうしてなのか教えて欲しい。
投稿者:モリ○チヨ○ヤ○:URL at 2008/01/22 17:23
モリ○チヨ○ヤ○さん、初めまして。
銀塩の場合、処理過程を単純に考えると(実際は異なるかも知れません)
ネガフィルムは、
撮影(銀塩使用)→フィルム現像(現像・定着液使用)→プリント(銀塩使用、現像・定着液使用)
と、写真となるまでに2回銀塩を使用するのに対して、
リバーサル(スライドフィルム)の場合は、
撮影(銀塩使用)→フィルム現像(現像液使用)で終わり※です。
※ダイレクトプリントをすると、もう一度銀塩を使うことになる。
なお、デジカメの場合は、自宅でプリントすれば紙とカラーインク(顔料)を使用するだけです。
カメラ店で端末PCを利用した場合は、そのプリンターで印刷液(顔料?)が使われることになります。
今は、銀塩ネガの場合も昔と違ってフィルム現像をした段階でデジタル化しているようです。
その場合、印画紙を使わずプリンタ用インク(顔料)の使用だけで済んでいる気がします。
とはいえ、印刷すると少なくともインク(顔料)が使われます。
(従来の現像液や定着液ほどには、環境への影響は少ないとは思いますが..)
私の場合、ネガには全く手を出しておらず、リバーサルフィルムで撮ったものを現像してもらうだけです。
写真を見たいときは、透かしてみるかスライド投影すればよいですし。(リバーサルは発色がきれいですよ)
現像の終わったフィルムをフィルムスキャナで読み取る(デジタル化)だけで、後はデジカメで撮った場合と同じ過程です。
写真をプリントしたい気もしますが、プリント画像は経年変化に問題を感じるため、殆どデジタルデータのままHDD保存です。
なお、フィルムスキャナが無くても、カメラ店へ撮影フィルムを持ち込めば、デジタル化して画像データをCDに焼き込んでくれます。
デジタルカメラの撮像技術は日進月歩ですが、写真の仕上がりにおいては、100年余の歴史ある銀塩写真にまだ負けています。
(ぱっと見は差を感じないですが..)
かつて、銀塩が盛んな頃、一般の写真愛好者の間では自家現像・自家プリントが当たり前でした。
白黒フィルム、白黒写真の場合は、比較的費用もかからなかったので自分も熱中していました。
カラーの場合は処理も複雑(特にプリント処理)になり、諦めて止めてしまいました。
自家現像の場合、現像液などは垂れ流しで、貴重な銀資源も未回収のまま流してしまうことになるので、これは問題だと思っていました。
現在、銀塩フィルム提供だけになっているのは、このような事情があるのだろうと思います。
以上、回りくどい説明ですが、要するにリバーサルはそのままスライド投影できるし、印刷する必要性を感じ無いのです。
#だからリバーサルの場合、印刷しない分だけ環境にやさしい?
投稿者:Ken28:URL at 2008/01/22 18:31