ISO100,200,800
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ふうまさんのブログ記事を拝見して、デジカメの受光素子感度について再度考えさせられた。
そういえば、初めて冷却CCD(Pictor416)を使ったとき、撮像直後のベタ画像は(ぱっと見は)真っ黒で何も写らなかった?と勘違いするほどだった。
それが、付属ソフトで処理していく過程で次第に画像が浮かび上がってきたのだった。
つまり、
・撮像素子そのものがもっている感度というのが元々ある。
・デジカメ内部で(撮影時に設定したISO感度に)感度を高めて初期処理している?
ということらしい。
何だか難しくてよく分からないことばかりだが、これは面白そうだ。
とにかく実験してみることにした。
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【ISO100,14分露光】ふたご座とぎょしゃ座
撮影直後の背面液晶モニター像では、露出不足気味ではあるがちゃんと星空が写っていた。
PCに画像データを落としたプレビュー画面(サムネイル表示)では真っ黒な表示だった。
PhotoshopでRAW画像を読み取ることはできたが、露光量不足のため画像のピークが無く、肝心の処理は不能だった。
(ISO100の場合、露光時間を20分〜30分程度にした方が良さそうだ)
【StellaImageで初期処理後、tif保存→Photoshop処理】
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【ISO200,14分露光】こいぬ座とふたご座
撮影直後の背面液晶画面ではほぼ適正な写り方であった。一応、ISO100の時と同様、
【StellaImageで初期処理後、tif保存→Photoshop処理】
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【ISO800,7分露光】ぎょしゃ座
撮影直後の背面液晶画面ではほぼ適正な写り方であった。
【そのままPhotoshopで初期画面でRGB補正後、画像処理を続行】
====【ISO100】星座線入り====
====【ISO200】星座線入り====
====【ISO800】星座線入り====
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【データ】2009年1月2日25時50分頃〜26時45分頃
バルブ14分露光(ISO100及び200)/7分露光(ISO800)
KissDXノーマル(ISO100,200,800/RAW)/旧琢磨28mmF3.5→F4
EM-10赤道儀ノータッチ@岐阜県郡上市郊外(外気温マイナス3.5度)
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【実験後の印象】
Web上では大した差が感じられない。
処理過程でAstronomyToolsのSpaceNoiseReductionをかけたので、粒状性も見かけ上は大差ない。
自分は最終的に印刷までのことを考えたことがないので、差はあまり感じない。
露光時間が縮められる高感度撮影を捨てきれない。
しかし一方で、高感度での撮影は画質や階調の粗さを補うために複数枚撮影しコンポジットすることが多い。
低感度撮影は露光時間が長くなるが、コンポジット用の撮影枚数が減らせるのであれば、撮影時間の面で両者に差はない。
ただ、撮影後の処理を考えると、撮影枚数の少ない方がコンポジットなどに費やす時間が短縮できるので優位だ。
カメラ内部で無理に感度を上げた処理をしていない?と考えると、低感度設定の方が有利な気がする。
ともあれ、低感度設定・長時間露光の実験例を増やしたい。
(Cだけでなく、NやP,Oなど他機種も)
投稿者:Ken28at 00:08| 道具・ものづくり | コメント(2) | トラックバック(0)
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http://control.onair-blog.jp/util/tb.php?us_no=1061&bl_id=1061&et_id=74616◆この記事へのコメント:
TBありがとうございます。低感度で試されましたか。
結論から言うと、低感度も高感度も露光時間が同じなら画像に含まれた情報量は変わらないのではないかと思います。
低感度でも高感度と同じ露光時間で同じように浮かび上がってくる・・というのがこの主旨で、僕は普段はISO800で15分を8枚撮影しているのですが、これをISO100で試してみようと思っています。
たとえば極端な話、ISOを間違って設定した状態でいつもと同じ露光時間で撮影してしまったとします。普通ならかなりショックですが・・しかし実際にはどんなISO設定にしても結局は同じような画像に仕上がるということになると思います。
ただこの元になるCMOS自体の感度がISO100だとすると、内臓された画像処理エンジンで加工される分量がもっとも小さい、あるいは加工されていないということになります。となると、この感度設定が最も高画質に仕上がるんじゃないかと思うわけです。
思います・・とまだまだ仮定の部分が多すぎるので、ぜひKen28さんも試して報告をお聞かせいただければ嬉しいです。
投稿者:Fuuma-mfuk: at 2009/01/06 02:53
ふうまさん、有り難うございます。
ISO100は明らかに露光時間が不足だったと思います。
それでも、掲載画像程度にはもってこれましたので、目から鱗の思いでした。
対象が流星や彗星などの場合は、従来通り高感度となりますが、星雲星団や星野撮影の場合は低感度で長時間露光にする方法も選択肢に入りますね。
その代わりに撮影枚数を減らすことで、高感度×複数枚コンポジットよりも撮影後の手間が減らせる?メリットがありそうですね。
引き続き、他機種でも低感度撮影を試みたいと思っています。
投稿者:Ken28:URL at 2009/01/06 18:25