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2009年02月02日

孤高の星(金星)

今回のタイトルは、新田次郎氏の小説「孤高の人」を参考にさせていただいた。
口下手で人付き合いも得意でなかった主人公が、山に惹かれ単独登山行にのめり込んでいく話である。
自分が一番印象に残っているのは、冬山で嵐の中、テント(雪洞?)に吹き込む雪の動きを見ていた主人公が、エンジンのシリンダー燃焼室改善を思いつくくだりだ。

↓輝星は、夕方の空に一際明るく目立つ金星(宵の明星)である。
Iouvenus_0372bsx
何故、金星が孤高の星?と思われるかも知れない。
(↓晴れていれば↓他にもたくさん星が見えるのだから)
Iouvenus_0362bsx
[1月20日撮影]

【『孤高』とした理由】
↓月があろうと↓天候不順で雲が星を隠そうが、金星だけぽつんと光って見えることが多いから。
Lunavenus_0375bux
2009年2月2日19時20分頃(マニュアル30秒露光)
ペンタックス*istDS2(ISO400,JPG/NR-on)
同、DA21mmF3.2→F3.5
三脚固定@自宅前
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【余談】
昨年、新田次郎氏原作『劔岳点の記』に基づく同題名映画制作のため、県内劔岳を中心にロケ撮影が行われた。
このほど、その完成試写会が富山市で催された。
試写会には行けなかったが公開されたら是非観に行きたいものだ。

なお、氏は(元々は)気象台職員として活躍された人である。
特に、富士山頂レーダー建設に功のあった人として知られる。

氏の作品には山を舞台にした小説が多い。
(#山好きの人は氏の作品を何冊も読んでいるのではないか?)
この他、自分が読んだ中で記憶に残っている氏の小説↓
「強力伝」「聖職の碑」「チンネの裁き」「八甲田山死の彷徨」「縦走路」「銀嶺の人」「槍ヶ岳開山 」「富士山頂」「芙蓉の人」「武田信玄」

【参考リンク】
ウィキペディア「新田次郎」
映画「劔岳点の記」公式サイト

投稿者:Ken28at 22:08| 太陽系・月 | コメント(2) | トラックバック(0)

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◆この記事へのコメント:

 金星はいよいよひときわ明るくなってきましたね。
流れる薄雲を透過して眺めるときなど、雲がとまっていて逆に星が動いて見えて、UFOではないかとの錯覚をおこしやすい・・・自分にも経験がありました(苦笑)。

 雪山への第一歩を踏み出すかどうかにあたり、「八甲田山死の彷徨」を最近読みました。第二弾として、「蒼氷」を読み始めております。ちょうど富士山測候所が題材となっていて、筆者の経験が随所ににじみ出ている作品だと思います。
 雪山は…怖気づいたのでもう少し装備を補強してから、今月末を目標に第一歩を踏み出したいと思います。

投稿者:豚磨URL at 2009/02/02 23:22

新田次郎氏の作品は、緻密な調査と氏自身の経験に裏打ちされた記述が多く、なるほどと納得できる部分が多々ありますね。
「武田信玄」などは、相当古文書などを研究された上で、単に歴史研究ではない、読み物にされたと感じます。

仰る「八甲田山死の彷徨」やここに紹介した「孤高の人」、「聖職の碑」などは、山好きの人に是非読んで欲しい書だと思います。
その理由は、「山で何が生死を分けるのか」読者に考えさせる、納得させるものがあると思うからです。
(時として、装備の違い、判断の誤り=人災..等々)

私事ですが、(社会人になって間もない頃の話です)
一度は登りたいと思っていた劔岳登頂を果たしたのに、以後、山行をすぱっと止めるきっかけにもなってしまったのは皮肉です。

投稿者:Ken28URL at 2009/02/03 21:08

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