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2009年02月25日

最接近日の鹿林彗星

晴れにはならなかったが、運良く雨雲・薄雲の間から拝むことはできた。
残念ながら透明度が悪く、肉眼では確認できなかった。
冬の時期だから、まあ、見えただけでも吉としたい。
【1】鹿林彗星(ボーグED10cmF4屈折)
N3_5657c2e0224pbsx
2分でも原板では彗星が僅かに動いて写っている。
彗星の移動が速い上に尾の方向と似ているため、多数枚コンポジットは諦め、2分×2枚とした。
↑否、薄雲のため撮影コマの半数はボツ作。orz
2枚連続成功が関の山だった(#せめて4枚加算平均したかった)
【2】土星をかすめる鹿林彗星(NikkorAi-S85mm)
N3c4o4952_0224pbux
(左端の明るい輝星は土星)
輝星(土星)が薄雲のために滲み、大きく膨らんで写っている。
【3】観察風景(DA10-17mmFishEye)
Sisi_3387pbux
透明度が悪い上に、雨雲が次々にしし座周辺に集結して来る状態だった。
(透明度悪く、魚眼レンズでは原板でやっと彗星が分かる程度)

【3-2】同、星座線入り
望遠鏡の小ファインダーでも彗星を確認できたが、肉眼では判然としなかった。
Sisi_3387pbuxt
★データ★ 2009年2月24日@自宅前
【1】22時20分〜24分(バルブ2分露光×2枚コンポジット)
KissDX(ISO1600,RAW)/ボーグED10cmF4屈折鏡筒直焦点
EM-10赤道儀ノータッチ
【2】22時18分〜26分(バルブ2分露光×4枚コンポジット)
E-410(ISO800,RAW)/NikkorAi-S85mmF1.4→F2.8
初代P型赤道儀ノータッチ
【3】【4】23時07分〜09分
K10D(ISO1600,RAW)/DA10-17mmFishEyeF3.5
カメラ三脚固定
=======追記の追記========
全国的にみても、この日(24日)に晴れた所は少なかったようである。
まして、北陸のこの時期の天候は最悪な日が続くので、条件が悪かったとはいえ、彗星を拝むことができただけでも吉としようと思う。
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勝手ながら、本記事は、豚磨さんのブログ「信州5号」2月25日記事にTBさせていただきました。
・16cm反射直焦点画像が圧巻です。
・300mmによる土星とのツーショット画像も見事です。

投稿者:Ken28at 19:22| 彗星・流星 | コメント(2) | トラックバック(0)

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◆この記事へのコメント:

TBいただき、ありがとうございました。
私の観測よりおよそ2時間早い、同じ夜ですね。
彗星の位置が、私のといくらか異なりますね。
私のところもうるんだような星像になりました。

>彗星を拝むことができただけでも吉としよう
私もそう思いました。天にちょっぴり感謝しています。

投稿者:豚磨URL at 2009/02/26 23:51

豚磨さん、こちらこそ勝手にTBしまして失礼しました。

旧P型赤道儀にFC60(約×20)を同架し、約1時間にわたり彗星を同鏡で時々眺めながらの撮影でしたが、それでも視野内を移動していくのが分かりました。

惜しいのは肉眼彗星とは言っても、空の条件の良い場所で、よほど注視しないといけない程度だったことですね。
ともあれ、最接近時の鹿林彗星を見ることができたのは良かったです。

投稿者:Ken28URL at 2009/02/27 19:39

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