<< 前のエントリトップページ次のエントリ >>
2009年02月26日

鹿林彗星と人工衛星

23日付け地元新聞に接近中の鹿林彗星画像(22日撮影)が掲載され、『偶然、流星も写った』という内容だった。
確かに掲載された画像を見ると流星そのものに見えるのだが..
同じ頃、自分が撮影した画像を点検してみた↓
【その1】
N3m_1020sv
【その2】
N3m_1021sv
見たとおり、見事に流星を半分に分けたように写っている。
↑流星の出現時間は非常に短いので、これはあり得ない。
その1と2はそれぞれバルブ2分露光で、15秒の休止時間を挟んでいる。
だから、写っているのは流星ではなく、人工衛星であろうと思われる。
人工衛星の中には回転しながら飛んでいるモノが多く、おそらく太陽電池パネルか何かが太陽光で反射して明るく光ったものであろうと思われる。
2009年2月21日24時08分〜13分(2分露光を2コマ)
KissDX(ISO1600,JPG)/ボーグED10cmF4屈折鏡筒
タカハシEM-10赤道儀ノータッチガイド@市内立野原

【参考】先日掲載した動画GIF
(この中に、今回掲載した人工衛星が入った画像2枚が含まれている)
N3e1342dij_0222sv
2009年2月21-22日23時50分〜25時0分(約70分12コマ)
KissDX(ISO1600,JPG)/ボーグED10cmF4屈折鏡筒
タカハシEM-10赤道儀ノータッチガイド@市内立野原

投稿者:Ken28at 18:22| 彗星・流星 | コメント(4) | トラックバック(0)

◆この記事へのトラックバックURL:

http://control.onair-blog.jp/util/tb.php?us_no=1061&bl_id=1061&et_id=76457

◆この記事へのコメント:

すごい!観察考です。
私、区別がついていないので全部流れ星だと思って願い事していたかも。。
本当の流星のときだけ、まれに願いが届いているかもしれません。

投稿者:ゆめゆめ:URL at 2009/03/01 00:48

人工衛星は、ほぼ航空機とよく似たスピードです。
航空機は遅れてエンジン音が聞こえてきます(+灯火の点滅)が、人工衛星の場合は音もなく(点滅もなく)飛んでいきます。
これに対して、流星は非常に速く天空に光の筋をひきます。
大概は1秒以内です。
願い事は早口に言わないと間に合いません。
例:「カネカネカネ..」(爆)

投稿者:Ken28URL at 2009/03/01 21:38

こんにちは、初めまして。
 私も幾枚か撮った中に、いちいち軌跡が入っているので、不審に感じていましたがやはり人工衛星なのですね。黄道近くなので衛星も多いのてせしょうか。

投稿者:quadrans: at 2009/03/02 06:31

黄道付近というか、天の赤道付近を中心に静止衛星も多いような気がします。
さらには、数え切れない数に上るデブリ(人工衛星の残骸)の問題もありますね。
本文にも書きましたが、回転している人工衛星のパネルが太陽光に当たり、はね返った光が流星のような感じになったのだろうと思います。
自分も1枚に軌跡全体が写った画像であれば、流星と勘違いしたと思います。

投稿者:Ken28URL at 2009/03/02 21:06

※必須