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2009年06月09日

再検証

前回記事の画像(PhotoShopCS3処理)に、問題があった。
1枚画像なので、つい画像平坦化(=「ならし」)をしてしまった。
ノイズは見かけ上激減したが、シャープさが損なわれてメリハリが無くなってしまった。
今回はPhotoShopCS3で読み込んだだけ、他の処理は止めた。
【1】by CS3
Tazuro0484psqsv
シャープさは少し戻ったが、何だか画像が埃っぽい。
フェルト生地に印刷したかのような感じを受ける。
つまり、RAWデータからピクセルノイズを目立たなくはするが、処理過程で細かな埃状のノイズが残り、がさついた画像になってしまった。
やはり、ピクセルノイズはダーク画像を撮って減算するしかなさそうだ。
で、気づいたのが「RAP」。
何故かRAPでのダークノイズ減算を試みていなかった。
【2】by RAP
Tazuro0484srdksqsv
そこそこ見られる画像になったように思える。
そこで、5月31日撮影画像を使ってもう一度試してみた。
【3】元画像全景 by *istDS2(ISO800,RAW,バルブ1分露光)
Sitano0454rdkbsx
(この↑画像は、RAPで処理したもの。色あい調整等はいじっていない)

【4】by ステライメージ
Sitano0454dnsqsv
この画像は5月に撮影したもので、ノイズ量は少なめ。
ただし、ピクセルノイズが未だ完全に取り切れていない。
【4】by PhotoshopCS3
Sitano0454psqsv
ピクセルノイズは目立たなくなったが、細かな屑みたいなものが残り、全体ががさついた印象を受ける。
【5】by RAP
Sitano0454rdksqsv
これで、どうやらノイズっぽい=がさついた感じはなくなった。
※FishEyeレンズを使っているため、周辺部の解像力がよろしくない※

【感想】
今回は、RAPを使ったノイズ処理を試みたが、ステライメージやPhotoShopでの処理よりもノイズが目立たなくなったようだ。>*istDS2の場合

■問題なのは、ダーク撮影(ノイズデータ)が必要なこと■
結局、K20DやK-7が長秒時強制NR-onとなるのは、致し方ないのか?
でも、毎回強制NR-onでは、非常に撮影効率が悪い。
(例えば3分露光だと、さらに3分待たねばならぬから)
だから、長秒露光時は、
(1)途中でレンズキャップをしてユーザーがダークノイズ撮影する。
(2)ノイズ除去を画像ソフト(ユーザー)で行う方法も可とする。
★つまり、長秒時強制NR-onではなく、解除可としてほしい>K-7
#*istDSよりもノイズが酷いのか?出方が超不安定なのか?>K-7

【結論】何はともあれ、
・受光素子の改善、ノイズ対策をしっかりやってもらいたい。
・ISO感度800程度までならNR-offでもノイズが目立たぬようにしてほしい。
【最後に】
ノイズは少ないほどベター>是非お願いします>K-7

投稿者:Ken28at 22:02| 道具・ものづくり | コメント(6) | トラックバック(0)

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◆この記事へのコメント:

 しつこいとおもわれる書き込み、すみません。
 後の画像処理をどうやるかで、ずいぶん印象は変わりますね。
ノイズと解像感のバランスも後処理で選ばせて欲しいところです。
長秒時はわかった人しか使いませんから、NR-Offに出来る自由性も欲しい、と思います。
 実は、K20Dのとき、私は長秒時NRをOFF出来るようにPENTAXに要望してみました。明確な答えはありませんでした。
 結局、NR-OFFの画像を見せられない(見せるとその商品の格からしてはずかしい)レベルというのが本音だろうと思います。
このネット時代、そんな画像みせたら、理解ない人に袋叩きにあうという恐れもあります。 
 K10Dではいったんは(大目に見れば)他社並みに追いついた長秒時が、再び劣る状況は・・・残念ながらイメージセンサの素性だと考えられます。
 何らかの理由で、このイメージセンサーは時間の経過とともにノイズの発生が相当に大きくなると考えられます。
 中判の別の国の外国製のセンサーも、高感度では同様の印象です。
 半導体に不可欠な「不純物」のさじ加減が違うと思うのです。
いずれにしろ、改善を切に求めたいところです。

投稿者:豚磨URL at 2009/06/09 22:43

かなりきれいに処理できるものですね。

K7のC-MOSセンサーは、残念ながら長秒時の適性は低い、と思った方が良さそうですね。
もちろんK20D比で改良はしたと思いますが、それでも読み出し速度が上がったりしたことで
トータルとしては大きな改善、とは行かなかったのだろうと思います。

それでも個人的にK-7に望みたいのはせめて30秒までの高感度画質はなんとかして欲しい、ということです。
ISO3200で30秒撮影が実用的なら、一般撮影用〜星景用のカメラとして十分に魅力はありますので。
仮に撮影時間が倍になっても、このくらいまでなら我慢できます。
(発表では、長秒時NRが効かないぎりぎりの時間ではありますが・・・)

もっとも、今の段階では長秒時どころか通常の撮影条件の画質もままならないようですが・・・。
がんばれPENTAX!と声援を(心の中で)送るしかありません。

投稿者:ichURL at 2009/06/09 23:16

豚磨さん いえ、決してそのように思ってませんので。
我らがPENTAXを愛するが故、自分もついつい熱くなってしまいます。(汗)

元々は、あまりメーカーやブランドに拘る方ではありません。
それは、観音と日光2社の寡占状態になってしまうのは好ましいことでない、と思うからです。他社にも頑張って欲しい、と思うからです。

ただ、ペンタックス社は、初めて手にした一眼レフ(SP)の会社であり、形も値段も小型で庶民の為の光学会社というイメージが今もあります。(当時の日光などは高嶺の花だった)

やはり、カメラはきちっとした画が撮れることが基本であることに変わりなく、新機K-7にも外せない要素であり願いでもあります。
一般的な撮影状況においては、問題ない性能に仕上がっていると思う故、ついついさらなる要望が出てしまいます。

拘らないとは言いながら、ペンタックスさんには思い入れがあるためということで、ご容赦願います。

投稿者:Ken28URL at 2009/06/10 19:58

ichさん
K-7そのものでない、2世代前の製品を使っての検証ですから、何の意味も無いと思います。

カメラメーカーとしてのプライドが許さないのでしょう>長秒時ノイズ
今回の記事は、K-7の長秒時ノイズ量は所有の*istDS2よりも酷いのか?という疑問がきっかけです。

本来の画質を落とす元凶の一つがノイズですから、ノイズ改善が最良の改善策・要望であることに変わりありません。
でも、それほど画像処理に精通していないアマチュアユーザーでも、RAW撮影後の画像処理で(完全ではないにせよ)実用的許容範囲までにノイズを目立たなくできるでないか、ということをメーカーに知って欲しかった、という気持ちも働いています。

とか言いながら、自分は資金の問題から実機発売と同時入手はできません。
早くて年末までは指を咥えてみているしかないのですが、その間にこの「熱い思い」が失せてしまわないかと懸念しています。

投稿者:Ken28URL at 2009/06/10 20:15

 またもノイズの話ですみません。
 あくまでも試作段階のK-7だと思いますが。
手持ちの*istDでも同じ条件でダークノイズをとってみました。
http://shinshu-no5.cocolog-nifty.com/expshinshu/2009/06/k-7-a2f6.html
 うーん、ヒストグラム分布で見る限り、K-7の長秒時ノイズ量は所有の*istDよりも酷くないとは言い切れない?、そんな感じです。

投稿者:豚磨URL at 2009/06/12 11:20

有り難うございます。
自分の中で何かが吹っ切れたような?感じがします。
実機が登場してからでないと何とも言えませんが、K20Dのセンサーと大差ないようなら、ちょっと躊躇してしまいそうです。
本日、パナソニックのコンデジLX3の長秒時ノイズを載せました。
LX3も長秒露光時は強制NR-onで、NR-offは不可です。
最大1分露光に留めてあることもあって、さほど不都合は感じませんし、NR-on効果で当然ピクセルノイズも目立ちません。
しかし、せっかくの撮像データからノイズ分が差し引かれる分だけ画質が落ちるのは間違いなく、やはり、ノイズは極力減らすべきだと思います。
コンデジだから、MAX1分露光だから我慢もできますが、マニュアル設定やバルブがあって当たり前のデジ一眼ではそうはいかない。
何とか「そそる」画質であってほしいです>K-7実機

投稿者:Ken28URL at 2009/06/13 16:36

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