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2011年05月25日

問題解決!?>SXD赤道儀

「恐れていた事態」その1-6> StarBookのアライメント
前回記事(オートガイダーまとめ)で、放置追尾性能については要再検証と書いた。
昨晩(今晩)は星が見えたので、帰宅後、その再検証を行った。
【放置追尾性能の問題】
その1-5で、SXD赤道儀の放置追尾性能が非常に悪かったことを書いた。
そのとき、GP-D赤道儀(SS2000PC)にはあった「極軸を合わせた赤道儀モード」がSXD(StarBook)では廃止されているのが気にかかっていた。
せっかく極軸をていねいに合わせているのに、SXD(StarBook)のアライメントはGP-D
赤道儀(SS2000PC)でいう「極軸を合わせていない赤道儀モード」と見なされ、仮想の
極軸方向で星を追尾しているのではないか?
=つまり、恒星追尾はRAだけでなくDECモーターも利用しているのではないか?と考えた。
そこで、アライメントのやり方を次のようにした。
1)極軸はしっかり合わせる。
2)「ホームポジション」から、1つめの基準星を指定し、「導入」ボタンを押す。
(※このとき、目的天体とは子午線をまたいだ基準星を選ぶと効率がよい)
3)★クランプを緩めて★手動で基準星を視野(写野)中央に合わせる。
4)「アライメント」を実行
5)子午線をまたいだ2番目の基準星を指定し、「導入」ボタンを押す。
(※目的天体に近い星にすると効率がよい)
6)★クランプを緩めて★手動で基準星を視野(写野)中央に入れる。
7)「アライメント」を実行し、クランプは締める。
(※6まではクランプフリーで、行っても構わない)
8)目的天体を指定し、「導入」ボタンを押す。
(※極軸さえきちんと合っていれば視野中央付近に目的天体は入ってくる)
以降、「アライメント」は実行しない。
つまり、『極軸完全一致=無修正でよい』とStarBookに思い込ませる。
次の目的天体へ移行するには、
1=目的天体近くの明るい恒星を選択し「導入」する。
(視野中央でなかったらクランプを緩めて手動で視野中央に修正し、クランプを締める)
2=目的天体を指定し「導入」する。...という手順を繰り返す。
曇り空の中、この手順で設定したSXD赤道儀でfl=400mm,2分〜3分のノータッチガイドを試行した。

(↑アンタレス付近、fl=400mm,2分ノータッチガイド)
上画像の通り、星はほぼ点像で不自然なガイドエラーは無かった。
※他に抱えていた問題が解決した。(長くなるので、次回へ持ち越します)※Twitter

投稿者:龍吉at 07:01| 道具・ものづくり | コメント(2) | トラックバック(0)

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◆この記事へのコメント:

はじめまして。
私はSXWですがこちらの解説がとても参考になりました。
是非実践でためさせていただきたいと思います。
ビクセンに本件について聞いてみました。
ファームウェアの根本にかかわることなので修正は難しいとのことでしたが、是非スカイセンサーのように使えるようにして欲しいと意見を伝えました。
対応してもらえるとありがたいのですが・・。

投稿者:やし: at 2012/03/16 07:35

やしさん初めまして。所有GPD赤道儀のギヤ鳴り脱調が酷くなり、メーカーに
問い合わせたところ色よい返事ではなく、買い替えた方がよさげ?な印象で、
結局、中古SXD赤道儀に変更しました。
仰るように極軸を合わせた赤道儀モードが無いのが残念です。で、ここに
載せた方法で対処するようにしてから、ノータッチガイドfl=400mm程度で
2,3分でもほぼ点像に抑えられるようになりました。

投稿者:龍吉URL at 2012/03/18 08:54

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