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2007年08月12日

とらえた!ペルセ群流星

4日続きのペルセウス座流星群観察..一番好天だったのは一昨日晩で昨晩も暗くなった頃はまだ雲が一杯。
朝方にかけてその雲も消えてきたので、夜半過ぎより外に出ました。
25時15分(12日午前1時15分)、はくちょう座に見事なペルセ群流星を目撃。
目撃した流星は光度0等級で、間違いなくカメラに写ったと確信。
後で調べたら、4台のうち2台のカメラに写っていました。
★ペルセ群流星【カメラ1】↓
Sstar_2434x
★同2、左右を切りつめトリミングしたもの
Sstar2434aux
★同3、星座線を入れたもの
Sstar2434auxt
★★★★★★流星の光り始め部分が緑色になっています★★★★★★
(数年前、大出現した「しし座流星群」でも話題になりました)
=========■以下、受け売りです(汗)■=========
これは、流星の光は流星物質が燃えて出るのではなく、流星物質と大気の分子が高温のために電離してプラズマになり、またイオンと電子が再結合するときに出るため(=輝線スペクトル)。
「渡部潤一著 しし座流星群がやってくる」では、
赤    : ケイ素    Si I 634.7nm, 637.1nm
オレンジ : ナトリウム  Na I 589.6nm, 589.0nm
緑    : マグネシウム Mg I 518.4nm, 517.3nm
酸素の輝線 O(F3) 558nm は上層大気中の酸素原子の三体衝突 O+O+O → O2+O* (O*は励起された酸素原子)でO*が基底状態に戻るときの禁制遷移と呼ばれる寿命の長いもので、発光時間は1秒にもおよぶ。
また、高度95Km以下では発光しない。大気密度が濃くなってくると、酸素原子が光を出す前に他の原子との衝突でエネルギーを失って光らなくなる消光現象(quenching)が起こるためと考えられている。 →酸素の輝線(緑)は高度が高いところだけで出る。

★ペルセ群流星【カメラ2:魚眼】↓
Sstar_b3882ux
★同2、星座線入り(流星は「→」の先)
Sstar_b3882uxt
★同3、流星付近拡大トリミング
Sstar_a3882sqs
【データ】
2007年8月11日25時15分(カメラ1:バルブ20秒露光)
同日25時13分〜17分(カメラ2:バルブ4分露光)
■カメラ1:*istDS2(ISO3200,NR-on,JPG)/DA21mmF3.2開放絞り/三脚固定撮影
■カメラ2:EOS20D(ISO1600,NR-on,JPG)/PELENG8mmF3.5→F4/旧P型赤道儀ノータッチガイド
P_2494x
★本記事は、天体写真P「流星」にTBします★

投稿者:Ken28at 07:52| 彗星・流星 | コメント(5) | トラックバック(1)

◆この記事へのトラックバックURL:

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ブログタイトル:[ 美味しいことが好き]
記事タイトル:流星群
記事概要:流星群を見に行ったのは、たしか5年ほど前になると思う。

11月の中旬に 今年のしし座流星群はすごい!とのニュースを聞いて
予定を立てたのだった(笑)

やっぱり浜辺よりも山でしょーーー!!! ということで
寝袋を持って寒さよけにカップヌードルとポット!(笑)

銀マットを持っていかなかったのが 今でも失敗だったなぁ〜と
キャンパーとしてはふがいない 初歩的な失敗だった><

しかし。。。
天気は朝から ピーカ...

◆この記事へのコメント:

撮影成功おめでとうございます。
昨夜はこちらも比較的良好な空でしたので、撮影を試みましたが
うまく行きませんでした。


流星群のものかは別にして、肉眼で数個は確認できたので画像にも
写っているのでは、と期待したのですが。
魚眼では像が小さいので、見落としているかもしれませんね。
(きちんと観察記録など付けていないので、こういうときに困ります ^^;)

時間帯としても少し早め(22時頃〜23時半頃)だったので、今晩
も晴れれば再度試みようとは思っていますが。
連休期間中とはいえ、連日出勤なのであまり夜更かしもできません。(笑)



投稿者:ichURL at 2007/08/12 12:47

はじめまして〜。
ブログ村ランキングよりおじゃましました(*´∀`)
流れ星を撮るってスゴイですね!


今年こそペルセウス座流星群を見ようと思っていたんですが・・
本格的に見れる前に曇ってきてしまい、1・2個肉眼で確認したのみでアウトでした(^_^;ゞ
今夜こそきちんと見れればいいのですが・・。

投稿者:kaochan:URL at 2007/08/13 08:53

今日AM2時ごろベランダから中天を見上げると・・きれい!!
・カシオペヤがこんなにもはっきりと見えて・その周りにも沢山の星がキラキラ・手を伸ばすとつかめそうな〜その刹那・カシオペアの後ろ?あたりから・シューと流れ星・えぇ〜これって凄い
始めて肉眼でみました・感動ヽ(^。^)ノこんどはカシオペヤの下あたり・チカチカ輝きながら凄いスピードで星が移動しているのですぅ・西空に向かって・これって何?人工衛星?
ここでは白鳥座の近くで流れていますね〜星座線を入れてくださってるので助かります・・北斗七星を探そうと思ってるうちに雲がわいてきて・・残念・ここに双眼鏡あれがもっと臨場感あふれ
感動することでしょうね(後暫く待つことにします)(^。^)

投稿者:アンタレス: at 2007/08/13 12:35

ichさん
連日の流星観察で寝不足気味です。休日ということで昼夜逆転?しています。昨日午後から地区の会合に出てきましたが、暑さと寝不足でバテバテでした(苦笑)

(流星を写し損ねると悔しいので..)
北東〜南西方向の線上付近のなるべく広範囲をデジ一眼4台でカバーするようにし、さらに撮影休止時間が重ならないようにしています。
#今のところ、何とか功を奏しているようです。

kaochanさん
初めまして。コメント有り難うございます。
日昼の好天・暑さが災いして、夕方になると決まって雲が現れるパターンです。
ご覧いただいてお気づきかも知れませんが、必ずどこかに雲が写野に入っている状態です。
下手すると夜間の雲を撮っている状態のこともしばしばです。
要するに諦めが悪いというか、執念深いというか?(苦笑)

>今夜こそ..
同じくです。今朝は本記事にあるものより明るく痕のある流星が出現したものの、後半に雲が邪魔してきて3時まで粘った末に結局諦めました。

投稿者:Ken28URL at 2007/08/13 12:57

アンタレスさん こんばんは。
テレビでは明朝がピーク、と言っていますが、アストロアーツでは今朝がピーク..どちらかが勘違いしてるんではないかと思うのですが..
ま、それほどペルセ群は極端に短期間ではないので、どちらでもかまわないし、マスコミ報道の一番困ることは、それを聞いた人が今晩でなければ見えない!と思い込んでしまうことです。
ペルセウス座流星群に関しては、8月に入った頃から既に観察可能期間です。
外に出ていれば毎晩ほぼ間違いなくペルセ群の1個や2個は明るい流星が流れています。
散在流星も流れますので、ペルセウス座方向から流れたかで区別します。

流星を双眼鏡で観察することも可能ではありますが、井戸の中から外を見ているようなものです。(笑)
流星観察は、肉眼で十分(視力の弱い人は眼鏡必須)です。
そして、周りに街灯の無い少しでも暗い空で、目を暗いところに慣らしておくこと。

貴女が決めて買われる双眼鏡ですから、これ以上とやかく申しませんが、天文屋としては、7×50(手持ちで使える双眼鏡の定番)を先ず持たれることをお勧めします。
#とりあえずパッと見るのにこんなに都合のいい双眼鏡はありません。

投稿者:Ken28URL at 2007/08/13 21:17

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