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2022年12月18日

流星初キャッチ>AtomCam2

前回投稿(AtomCam2試写実験)の続編。
明け方まで雪雲が空を覆っていて、星が見えるとは思いもしなかったが、翌朝、薄明が始まった頃に晴れ間が生じた。おかげで運よく(おそらく散在)流星をキャッチできた。↓12/16朝、流星初キャッチ↓(画面右上の光跡)

※画面左=街灯の光方向が北方向※背景の恒星は、2,3等星が写っているようだ。
※室内から二重硝子越し横着撮影しているため、硝子に薄ぼんやりとカメラ筐体が反射して写りこんでいる※>解決するにはカメラを外に出すしかなさそう。
↓上の流星が現れた時の元動画↓※流星は開始後約40秒頃に現れる※6h8m42-43s

※録画はHD品質(1920x1080,15fps,MPEG4)で60秒で1ショットを繰り返し録画保存されている=1時間だと60ショット分のデータが得られる。撮影日時が分かりやすいファイル名で保存されている。>流星や火球を実際に目撃し、およその時間が分かっている場合は該当しそうなショットを探し出すことは可能だが、実際にはずーっと空の監視を続けるのは厳しい。目を離した隙に見損なう可能性が高い。或いは違う方向を見ていて見逃すかも知れない。>この元動画ファイルをまともにマンパワーで探すのは並大抵ではない。=監視カメラにモーションキャプチャー機能がついている理由でもある。試写段階でモーションキャプチャ機能を試してみた感触では、明るい流星?火球クラスなら感知・保存してくれそうではある。ただ、上のような小さな並みの流星は見落とされる可能性、或いは出現から終焉までの全貌を捉えていない可能性もある。=モーションキャプチャ機能を利用すると見落とす場合も考えられる。
>と、いうことで、流星キャッチには、とりあえず全部動画として録画し続ける。
まる1日分でも3〜4GB程度?=32GBマイクロSDカードだとまる1週間分は保存できそう。=監視カメラとしては当然要求されるレベルかと。
ただ、明るい流星や火球など目撃時間が分かっていれば該当時のショットを開けばよいが、目撃してない=出現時刻不明の場合は膨大な録画データを一つ一つチェックする必要がある。たとえ倍速再生でチェックしてもとても大変。これでは長続きするとは思えない。
そこで、検索に便利なツールを考え出された。>(kin-hasegawaさんによる)Meteor-Ditectである。1時間分の録画データ(1分x60ショット分)なら約20分で検出する。
『大して早くないじゃないか』と思う人は、ご退出ください。プログラムは現在主流のGUI環境で働かせるのではなく、MS-DOS時代のコマンドラインからのキーボード入力になるので、ちょっと敷居高いかも知れない。
Meteor-Ditectの具体的な導入手順については、自分はこのサイトに書かれている内容を参考にしたので、同サイト(https://astronomy.pirosap.tech/ja/atom-cam-2/atom-cam-2-meteor)へどうぞ。以下、同サイト記事から補足
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(1)Python Releases for Windows から、Python 3.9.13 - May 17, 2022の Download Windows installer (64-bit) をダウンロード
(Python 3.10系ではまだ動きません。3.9系で。)※とありますが、
3.9系は停止?してたので3.10系をダウンロードして試したら動きました。
(R4.12.16現在。※自PCはWin10です。保証するものではありません)
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ということで、今日は朝から荒天ということもあり、このAtomCam2を外で試用テストしてみた。監視カメラであるので防水機能を持たせてあるものの、外見からそれほどしっかりした対策を施してあるとは思えず、以下の工作をした↓
1)カメラ筐体頭部に庇(ひさし)を付ける。

ビニル袋を切って作った筒状カバーを着せる。

鉄アングル材で自作した台座にカメラを付ける

ベランダにある小窓(鉄砲狭間?(笑))

ベランダ「鉄砲狭間」の小窓へ一式を入れる

ベランダ「鉄砲狭間」の小窓へ一式を奥まで入れる

ベランダに一式を仕掛け終わったところ(笑)

電源はUSB5Vバッテリー(画面右)

(※まる1日使っても問題ない容量がある)

ある方から、2日ほどしたら結露発生、、との情報があった。確かにこの「つくり」では危うい感じがする。バッテリー稼働ということもあり、夜間星夜のみ外で使用、、というスタイルで流星を狙おうと思う。
↓外設置したカメラで試写↓

↓同2:流星キャッチは、この構図かも?↓

※本当は真上方向にしたいが、ベランダ設置だとかえって死角が生じるので、中途半端な角度=周囲に障害物がなるべく写らない角度にしようかと考えている。
結露・結霜対策としては(ヒーターとか大掛かりなことは避けて)晴れた日だけに限定、その都度設置&撤収ということにしようかと。(笑)
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<龍吉>!(^^)!流星キャッチ成功に気をよくして、有り合わせのもので野外対策したものの効果のほどが気になる(^_-)-☆
<はな>=^_^=こんな急ごしらえ?付け焼刃?な素人工作でも実用になるかニャー≡^・.・^≡
<ソラ>U.゚ω゚U廉価品の割にレンズ性能や画質は及第点。中華製品をなめてかかるのは過去の話だワン▽・。・▽

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----- 外(ベランダ)へ出すための工作 -----

カメラ本体に庇(ひさし)もどきを付ける。



カメラ筐体後ろ&USB5V電源コードに、

ビニル袋を切って作った筒状のカバーを着せる。

電源はUSB5Vバッテリー(画面右)

鉄アングル材で自作した台座にカメラを付ける

縛り付けるのは、万一の落下防止のため

鉄アングル材に組んだカメラ一式

ベランダにある小窓(鉄砲狭間?(笑))

ベランダ「鉄砲狭間」の小窓へ一式を入れる

ベランダ「鉄砲狭間」の小窓へ一式を奥まで入れる

ベランダに一式を仕掛け終わったところ(笑)

以下、備忘録
meteor-detect の説明書きに書いてあるとおり、必要な設定を行う。
Windows PCで、コマンドプロンプトを開く。
(キーボードで、Windowsキー+ R を同時に押して、出てくる小窓に cmd と入力してEnter)
コマンドプロンプトの画面が開いたら、下の通り順番に入力する。
pip install ffmpeg
pip install opencv-python
pip install imutils
pip install youtube_dl
pip install pafy
■meteor-detect をダウンロード
Windowsでgit環境を用意してもよいが、ここは単純に公開されている現在のバージョンをPCにダウンロードする。
githubの meteor-detect のリポジトリから、緑色の code と書いてあるボタンをクリックして、"Download ZIP"を選ぶ。
meteor-detect-main.zip がPCにダウンロードされるので、右クリックして「すべて展開」を選択。
展開された meteor-detect-main のフォルダを、PC上のわかりやすい場所に移動させる。(例えばCドライブ直下など)
解析させたい日付の録画をフォルダごと、meteor-detect-main のフォルダ内にコピー。
■meteor-detect を実行。
Windows PCで、コマンドプロンプトを開く。
(キーボードで、Windowsキー+ R を同時に押して、出てくる小窓に cmd と入力してEnter)
meteor-detect-main のフォルダに移動するコマンドを入力。\はキーボードや画面上では半角の¥。
cd C:\meteor-detect-main
例えば 2023/7/25 PM22時台の動画をスキャンするには、下記の通り入力する。"-d" の後が日付西暦4桁、"-h"の後が時刻24時間表記。
.\atomcam.py -d 2022725 -h 22
ここまでの手順に問題がなければ、meteor-detect が動画を順次読み込み流星を探し始める。PCのスペックにもよると思いますが、私の環境では1分の動画の解析に20秒程度、1時間分の解析で20分程度で終わる。ずっと画面を見ている必要もなく、解析中はほかのことができるので楽ちん。
> C:\meteor-detect-main>.\atomcam.py -d 20220725 -h 22
# 20220725\22
# 20220725\22\00.mp4
# 20220725\22\01.mp4
# 20220725\22\02.mp4
# 20220725\22\03.mp4

流星のようなものを検出すると、コマンドプロンプト上に 時刻とともに "A possible meteor was detectd."が通知される。下記の例では、2022/7/25の54分台の動画の開始から3秒のところに流星のようなものがあるよ、と教えてくれている。
# 20220725\22\53.mp4
# 20220725\22\54.mp4
2022/07/25 22:54:03 A possible meteor was detected.
# 20220725\22\55.mp4
# 20220725\22\56.mp4

同時に、meteor-detect-main フォルダ内に、動画から切り出した静止画のJPGと、切り出した動画のMP4が生成される。流星じゃないものもある。

以上、https://astronomy.pirosap.tech/ja/atom-cam-2/atom-cam-2-meteor より

投稿者:龍吉at 21:21| 彗星・流星 | コメント(0)

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