やはり..医王山のカシナガ被害
以前、このブログでも紹介したように、紅葉時期でもないのに医王山の山林一帯が赤茶けた部分が
広がっていることについて写真とともに掲載されていました。
------------------------<以下、同紙より一部引用>------------------------
..紅葉したように見える木は、病害虫カシノナガキクイムシ(カシナガ)にむしばまれた広葉樹。
いずれ立ち枯れる。28日、被害を確かめるため、ヘリで南砺市の医王山上空へ..
..旧福光町に入ると山すそに赤い点が交じり始めた。イオックスアローザスキー場上部。
点は大きくなり、緑とのまだら模様に。石川県境付近まで行くと、枯れてしまった木が交じり、
山全体が赤茶けて見えた。
被害は、医王山一帯だけではなかった。赤い点をたどり峰を越えて行くと、旧上平村、旧利賀村周辺、
庄川上流まで続いていた。
カシナガの被害が県内で初めて確認されたのは平成14年の医王山だった。ドングリのなる木が
枯れるため、クマの餌不足との関連を指摘する声もあり、昨年広く知られるようになった。
今年、被害は爆発的に広がっている。広葉樹の森はクマだけでなく多様な動植物を育む。
体長5ミリほどの小さな虫が、その豊かな森を枯らし尽くしていく。今のところ、抜本的な防止策はない。
-----------------------------<引用ここまで>-----------------------------
自然界の摂理は見事なもので、キクイムシなどの害虫が巣食う木は弱っている木だと聞いたことがある。
とすると、医王山や近隣一帯の広葉樹の多くは弱っているということになるのだろうか?
この記事からすると、前回のブログ記事で、イオックスアローザスキー場の影響を云々したのは私の誤りとなる。
#関係者には失礼致しました。
う〜ム..直接の因果関係は無いということにはなるが...100%無関係と言えるのかな?
まだ何となく疑問が...↓「追記をみる」へどうぞ
【疑問1】
・医王山だけでなく周囲一帯に被害が..→周囲も含む殆どの広葉樹が一気に弱ったのか??
★★↑この件について訂正です★★
現在被害に遭っている広葉樹は大木(=老木)ばかりです。
先にも述べたようにキクイムシは、弱った老木を食い枯らします。何故なら、
・まだ若い木まで枯らしてしまうと将来的にキクイムシも生きていけなくなる。
・これにより、老いた木から枯死するという自然界の摂理にかなっています。
★かつて、山には炭焼き人が入り、程よい太さに成長した広葉樹を切って炭を生産していました。★
=この時代、広葉樹は大木(老木)になる前に炭焼き人によって切り倒されていたので、山の広葉樹は
比較的若い木が多かったと言えます。→キクイムシの発生も少なかった?と思われます。
(高度成長と引き替えに、戦後の農地改革以降は無策に等しい国の農林水産業政策の結果)
炭焼きなどで生計を営む人が殆ど見られなくなった現在、切り倒されなくなった老木が増える
=キクイムシ被害の増加..ということになったのでしょう。
#とすると、ここにも国の農林水産業に対する無策のツケが..(郵政民営化選挙?ですか)
【疑問2】
・最初の被害確認は、平成14年の医王山からだったというが..IOXの影響は皆無なのか??
というか、
・間接的に近くの広葉樹を弱らせるようなことをしていなかった、と言い切れるのだろうか??
--------------------------------------------------------------------------
いずれにせよ、今回の広葉樹被害でドングリの実が激減となれば、またもクマ被害が起こるかも..
--------------------------------------------------------------------------
関連掲載記事です。(今後も不定期に関連掲載を追加していく予定です)
・8月15日付当ブログ記事「大丈夫?山の幸」
・8月17日付当ブログ記事「井波の送り火とIOXの無駄照明」
・5月29日付当ブログ記事「鳶(とんび)岩」
(長文・駄文を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。)
投稿者:Ken28at 20:39| ローカルな話題 | コメント(0) | トラックバック(0)