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2008年10月04日

最後の息子

 買ってきた3冊の2冊目である。
 やはり吉田修一の本。表題作のほかに、「破片」「water」の2作が納められている。実は、「最後の息子」がデビュー作らしい。
 読み始めて、仲間が死んだ話、ビデオで過去を振り返っている様子、「閻魔ちゃん」というおかまと同棲していることがわかってきて、わけのわからない思いで読み進めた。題名の意味は最後にわかったが、実に不思議な小説だった。自分にはわからない、人の心の一片を見せられた気持ち。
 「破片」の方は、長崎が舞台。男気があるというべきか、ちょっと偏執的というか不思議な若者の物語である。
 そこへ行くと、「water」は明るい。さわやかな青春小説である。男しか愛せない友人の恋愛問題や悩みが挟まれてはいるが、目標に向かって邁進する若者のさわやかさが貫かれている。
 作者自身、水泳部だったとのことで、その高校時代が反映しているのだろう。映画化したらおもしろそうだと思ったら、もうすでに映画化されていた。いつか見てみよう。

投稿者:at Sushiat 23:43| 日記 | コメント(0)

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