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2008年11月14日

将軍を追いつめた判事 〜チリ軍事政権の闇〜

 キング牧師もそうだったが、これも、たまたまテレビをつけたらやっていて、思わず身を乗り出してみてしまった。
 チリ軍事政権のことは、実はよく知らない。ただ、大学に入ったとき、新入生歓迎行事の中の映写会で「サンチャゴに雨が降る」を見て、すごいショックを覚えたので、その後の事に関心があったのだ。
 見ていて、何よりもおどろいたのは、どう見ても、国民に対してひどいことをしたに違いないピノチェトを熱心に指示する人びとの存在だ。
 多分、この国の民主主義の未成熟を表しているのだと思うが、そんな中で、粘り強く運動を続けてきた人びとのエネルギーに感服する。そして、ピノチェトの犠牲者の子供が大統領になるまでに運動を前進させてきたのだ。
 ピノチェトの犯罪は、歴史の検証の中で評価が定まっていくのだろう。そして、彼を支持してきた人びとの中からも、正しい総括がなされていく事を望みたい。
 翻って、我が国である。今話題の幕僚長の事件、過去の過ちを正しく総括できていない事が、情けないけれど現状である。戦後60年ちょっと、まだまだ時間がかかるのかな。
 小泉首相、安倍首相の暴走で、格差拡大社会ができたり、教育がぼろぼろにされたりした。今そのことへの反省が起こっている。しかし、一度切られた梶は容易には元に戻らないのだ。
 世界に誇れる平和なこの国が、今一度平和の値打ちとかけがえのなさに気づいて、クーデターや戦争に巻き込まれるなどの事態を経ることなく、過去の過ちとの決別を果たすことができるように願いたい。

投稿者:at Sushiat 21:00| 日記 | コメント(0)

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