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2011年10月18日

子どもたちの音楽会

 ずっと子どもたちと取り組んできた合唱の発表の場だった。
 7月から練習をしてきたが、初めから、なんかこれまで取り組んできた合唱とは雰囲気の違うものを感じていた。
 第一、のびのび楽しむ雰囲気がまるでない。
 美しい歌声は大切だ。しかし、だからといって楽しく歌うことを否定しすぎると、全くつまらない。
 合唱指導の先生は、言っていることはわかるのだけれど、育て方についてどうも完成形への道筋をどのように考えておられるかがよく分からない。ひたすら子どもたちがなっていないとしかり飛ばすばかりである。
 音楽会を前にすると、いよいよ熱がこもって、今日のリハーサルも、指揮者をそっちのけに言いたい放題のことを言って、やりたいように指導しておられた。これで指揮をさせられる人は、大変である。子ども以上に頭が混乱して、分けが分からなくなるだろう。
 さて、音楽会に参加してみて、分かった。あるグループが、美しいんだけど味気ない合唱を披露した。それで分かった。あの先生は、こんなのをよいと思っていたんだ。こんな歌声を作りたかったんだ。それなら最初から、ビデオなりを見せて、こんなのを目標にしていると教えてほしかった。わたしは完全に手を引くべきだった。美しいけど味気ない歌声は大嫌いだ。子どもらしいパワーをもっと前面に出さなきゃ。
 そういえば、「怪獣のバラード」を演奏したグループがあった。これなどは、子どものパワー全開で歌う曲である。しかし、あまり上手ではなかった。これなども、美しい歌声フィルターで、取り組みが中途半端だったり、高音がうまく出せなくて、二部合唱になるところがバランスが悪くなったりするためである。それなら移調して歌うべきだ。
 最後に演奏したグループは、美しさと元気よさをバランスよく備えていて、子どもたちにも感動を与えていた。
 自分的には、よい勉強をしたと思うが、むなしさも残る。

投稿者:at Sushiat 17:45| 日記 | コメント(0)

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