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2007年07月31日

エコバッグとか

 塾長臨時代行です。毎日何か書くのってたいへんデスね。
 このまえ、エコバッグに殺到とかやっていましたが、「レジ袋はいらないから一切使わない」だけでは本当に「ちきゅうにやさしい」のでしょうか。
 むかしのレジ袋は「ビニル袋」でポリ塩化ビニルで出来ていたのですか、とっくのむかしに「ポリ袋」ポリエチレン製になっています。
 焼却炉への攻撃性は低いですし、怪しげな可塑剤も格段に少ないんですよ。
 そういえば熱量がひくい炭酸カルシウム入りのゴミ袋ってダイオキシン対策で強化された現在の焼却炉には意味がなく、単に破れやすくて無駄に高いだけなのですが。

 さて、塩ビもポリエチレンも石油(原油)を重油・軽油・ガソリン・ナフサと分留したものから作るのですが、ナフサ経由のプラスチックスだけを減らすわけにはいかないのですよ。ほかの燃料系油の需要が変わらないのですから。
 余ったらナフサの在庫を抱えているのも意味がないので燃やしちゃうんですよ。
 そもそも昔はナフサの使い道がなかったのでガンガン燃やしていたのですが。
 同じ話で、ディーゼルはアレだから減らせ、ガソリンはアレだからバイオエタノールに置きかえれ、だけでは大局の炭素循環に配慮したことにならないのですよ。
 毎回言っているようにレジ袋の削減によってどれだけの二酸化炭素の削減になるかを定量的に評価して、それによって何にどんな影響が出るかの本当のところを知っていないと「ちきゅうにやさしい行動を行ったいい気分」になるだけですよ。
 燃料系の油消費を種別にバランスよく減らすにはどうすればいいって?ネットで何でも調べられるじゃないですか。(2ちゃんならググれ!といわれておわりですヨ)

 義務教育のうちに
ライフサイクルコスト(LCC) と
ライフサイクルアセスメント(LCA)
の概念をじっくりすり込むことが本当の教育再生であり美しい国づくりにつながるんですけどね。役所が変な芸人集めて委員会やるのはなんというか、バーカバーカ

投稿者:ながさきat 23:25| 日記 | コメント(0) | トラックバック(0)

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