<< 前のエントリトップページ次のエントリ >>
2007年12月18日

卒業証書台紙づくり

 遅れていたとやまビューティーカレッジ(富山の美容学校) 和楽グループの卒業証書を昼から漉く。
昼の時間に急いで紙漉の準備を行い、漉き始めたのは1時。
それにしても外はみぞれ交じりの悪天候。気温2,6度、合掌小屋の中でも4,7度で谷川の水よりも温度が低かった。
準備の手順は、紙漉船にこの冷たい水100リッタ−を注入した後、パルプ化した紙の原料を投入して撹拌、次にトロロアオイの水溶液を注入、かき混ぜして終了。
4時まで漉いていたが、途中寒いので手がかじかみ、何回となく隣に沸かしておいたお湯に手を突っ込む。お湯が相当熱いのにもかかわらず、熱いと感じるのは数秒後、こんな手段で暖を取り、がんばって100枚程度を漉きあげる。
ロスは最初の15枚と後の10枚位でしたが、こればかりは仕上げてみないと、
解らない。今日の紙漉を総括すると、気に入った紙は4〜5枚ぐらい。後は気泡が入ったので紙面が滑らかで無いかもしれない。
今回は2枚重ねの卒業台紙にしたので、意外と良い和紙が出来るかも??
漉き終えて脱水するため、手製の圧搾機(自動車のジャッキ・上下運動を利用した
代物)に柔らかい紙100枚を丁寧に布で包んで水が絞れるようセットする。
最初は少しの力で水を絞り、徐々に力を加えて脱水するのだが、そのノウハウは長年の経験でしか対応できない。
絞り出される水の出かたや、ジャッキの締め方で、和紙のできあがりが違ってくる。本来なら4〜5時間毎に締めれば良いのだが、今の状態では倍の時間でしか絞れない。その代わり、長い期間かけてじっくり絞りだそう。
 尚、最後まで気泡が入っていたことが、従来と違う点だった。
通常、20枚程度から全く気泡が無くなるのにおかしい??
トロロアオイの濃度具合なのか全く解らず。次回、再度紙づくりに挑戦して納得のゆく紙を作ろう。
 トロロアオイを保存するための、クレオソ−ト5本を購入。先般、2年分ほどの分量を本田君からもらったので、大助かりだ。一昨年のストック分そろそろ底をついてきた。残り少なく来春分のみしか無い。
 乾燥は1週間後の25日を予定。すばらしい和紙になっていることを期待。

投稿者:ながさきat 19:38| 日記 | コメント(0) | トラックバック(0)

◆この記事へのトラックバックURL:

http://control.onair-blog.jp/util/tb.php?us_no=1127&bl_id=1127&et_id=59487

◆この記事へのコメント:

※必須